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衛生管理者試験対策!労働衛生保護具の覚え方

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受験者
受験者
衛生管理者の労働衛生保護具の覚え方を教えて下さい。

衛生管理者試験に出題される労働衛生保護具の種類と特徴の覚え方を紹介!また吸収缶の色の覚え方も個別に紹介。

衛生管理者で出題される労働衛生保護具の覚え方

衛生管理者で出題される労働衛生保護具の覚え方
衛生管理者試験で出題される労働衛生保護具の覚え方は、『保護具の種類と特徴等』になります。

「労働衛生保護具」とは・・・作業中の事故や危険から作業者を守るために装着するもので、作業の種類によって、防じんマスク・防毒マスク・保護衣・遮光保護具・防音保護具などがあります。

労働衛生保護具の種類と特徴等ついてしっかりと覚えましょう。

労働衛生保護具の「種類」と「特徴」

労働衛生保護具の「種類」と「特徴」
衛生管理者試験に頻出する労働衛生保護具の種類と特徴等を紹介します。

労働衛生保護具には多くの種類がありますが、頻出する3つのマスクとその他の労働衛生保護具の特徴を覚えましょう。

《マスクの種類と特徴等》

マスクの種類 用途・使用する場所や注意点など
防じんマスク
  • 主にじん肺の予防に使用する
  • 酸素濃度18%未満の場所と有毒ガスの発生場所や酸素欠乏場所では使用不可
  • 粉じん捕集率95%以上のものを使用する
  • 顔面とマスクとの間にタオルなどを当ててはならない
防毒マスク
  • 有毒ガスの予防に使用する
  • ガスの種類に応じて吸収缶が色分けされている
     有機ガス用:黒
     硫化水素用:黄
     一酸化炭素用:赤
     青酸ガス用:青
     アンモニア用:緑
  • ガス濃度が不明の場所や酸素濃度18%未満の場所では使用不可
  • 顔面とマスクとの間にタオルなどを当ててはならない
送気マスク
空気呼吸器
  • 酸素濃度18%未満の酸素欠乏危険場所、または粉じんやガスの濃度や種類が不明な場合に使用
  • 送気マスク:ホースを通じて着用者に清浄な空気を供給する
  • 空気呼吸器:空気が充填されたボンベを携行し、その空気によって呼吸する

《その他の労働衛生保護具》

保護衣 皮膚障害の予防のため。
防熱衣 熱から守る。アルミナイズドクロス製を使用
保護クリーム 有害物が皮膚に付着するのを防ぐ。クリームは作業終了時に洗い落とす。
遮光保護具 有害光線による目の障害を防ぐ。作業の種類に応じて適切な遮光番号のものを使用する。
防音保護具
(耳せん、イヤーマフ)
強烈な騒音の下で使用。併用すると防音効果が高まる。
保護メガネ 飛散粒子や薬品の飛散から目を守る。

防毒マスク!吸収缶の色の覚え方

防毒マスク!吸収缶の色の覚え方
防毒マスクの吸収缶の色の覚え方は、定番の語呂合わせで覚えましょう!

吸収缶の種類 吸収缶の色
有機ガス用 黒色
硫化水素用 黄色
一酸化炭素用 赤色
青酸ガス用 青色
アンモニア用 緑色

【語呂合わせ】

ありくいが隆起した!イア青青とした

【解説】

あり機ガス)色)いが、化水素)色)した!酸化炭素)色)と酸ガス)色)としたンモニア)色)

衛生管理者試験で覚え方が分からない場合は、語呂合わせを使っても良いでしょう。

衛生管理者の語呂合わせについては、『衛生管理者の暗記法!語呂合わせでイメージを膨らませて覚えよう』で少し語呂合わせの覚え方を紹介しています。

衛生管理者の暗記法!語呂合わせでイメージを膨らませて覚えよう衛生管理者受験時に使ったリアル語呂合わせを紹介!衛生管理者の覚えにくい用語を語呂合わせでインパクト高めて覚えましょう。語呂合わせと組み合わせてさらに効率的に衛生管理者知識を覚えられる方法も紹介しています。...

衛生管理者の過去問【労働衛生保護具】

衛生管理者の過去問【労働衛生保護具】
衛生管理者試験の過去問で『労働衛生保護具』に関する出題を確認しましょう。

衛生管理者試験は、2016年度以降出題傾向が変わり難易度が上がってきています。

昔は、過去問を繰り返し勉強していれば衛生管理者に合格できましたが、それでは近年の試験に対応できません。

衛生管理者の出題傾向については『衛生管理者試験が変わった!過去問だけやっていると問題解けない』で書いていますので、間違った勉強方法をしないようにして下さい。

衛生管理者試験が変わった!過去問だけやっていると問題解けない衛生管理者に合格している先輩から「過去問だけ勉強すれば衛生管理者に合格できる」なんて言われた方へ。衛生管理者の出題傾向が変わり過去問だけやっていると合格出来ないので注意が必要。本当に合格したいなら過去問だけの勉強は止めましょう。...

衛生管理者!労働衛生保護具《2019年10月過去問出題》

2019年10月の衛生管理者過去問掲載の労働衛生保護具の問題!

【問19】呼吸用保護具に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 防じんマスクは作業に適したものを選択し、顔面とマスクの面体の高い密着性が要求される有害性の高い物質を取り扱う作業については、使い捨て式のものを選ぶ。
  2. 防じんマスクの面体の接顔部に接顔メリヤスを使用すると、マスクと顔面との密着性が良くなる。
  3. 2種類以上の有害ガスが混在している場合には、そのうちの最も毒性の強いガス用の防毒マスクを使用する。
  4. 防毒マスクの吸収缶が除毒能力を喪失するまでの時間を破過時間という。
  5. 一酸化炭素用防毒マスクの吸収缶の色は、黄色である。
解答・解説を表示する

解答(4)
解説:(1)顔面とマスクの高い密着性は、有害性の高低に関わらずすべての化学物質について要求されます。(3)2種類以上の有害ガスが混在している場合は、両方に有効な防毒マスクがあればそれを使用する、または、給気式のものを使用します。(4)防毒マスクの吸収缶が除毒能力を喪失するまでの時間を破過時間と言います。(5)吸収缶の色は、語呂合わせで覚えましょう。吸収缶の色の覚え方で紹介した『イ(一酸化炭素)ア(赤色)』の部分ですね。

衛生管理者!労働衛生保護具《2020年4月過去問出題》

2020年4月の衛生管理者過去問掲載の労働衛生保護具の問題!

【問20】労働衛生保護具に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. ガス又は蒸気状の有害物質が粉じんと混在している作業環境中で防毒マスクを使用するときは、防じん機能を有する防毒マスクを選択する。
  2. 防毒マスクの吸収缶の色は、一酸化炭素用は赤色で、有機ガス用は黒色である。
  3. 送気マスクは、清浄な空気をボンベに詰めたものを空気源として作業者に供給する自給式呼吸器である。
  4. 遮光保護具には、遮光度番号が定められており、溶接作業などの作業の種類に応じて適切な遮光度番号のものを使用する。
  5. 騒音作業における防音保護具として、耳覆い(イヤーマフ)又は耳栓のどちらを選ぶかは、作業の性質や騒音の特性で決まるが、非常に強烈な騒音に対しては両者の併用も有効である。
解答・解説を表示する

解答(3)
解説:(1)ガスや蒸気と粉じんが混在している環境では、防じん機能を有する防毒マスクを使用します。(2)吸収缶の色は、語呂合わせで覚えましょう。吸収缶の色の覚え方で紹介した『イ(一酸化炭素)ア(赤色)』『あり(有機ガス)く(黒色)い』で覚えましょう。(3)(4)(5)紹介した頻出項目が出題されています。

衛生管理者!労働衛生保護具《2021年4月過去問出題》

2021年4月の衛生管理者過去問掲載の労働衛生保護具の問題!

【問18】呼吸用保護具に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 有機ガス用防毒マスクの吸収缶の色は黒色であり、一酸化炭素用防毒マスクの吸収缶の色は赤色である。
  2. ガス又は蒸気状の有害物質が粉じんと混在している作業環境中で防毒マスクを使用するときは、防じん機能を有する防毒マスクを選択する。
  3. 酸素濃度18%未満の場所で使用できる呼吸用保護具には、送気マスク、空気呼吸器のほか、電動ファン付き呼吸用保護具がある。
  4. 使い捨て式防じんマスクは、面体ごとに、型式検定合格標章の付されたものを使用する。
  5. 防じんマスクは、面体と顔面との間にタオルなどを当てて着用してはならない。
解答・解説を表示する

解答(3)
解説:(1)防毒マスクの吸収缶の色の覚え方は語呂合わせですよ『ありくいが隆起した!イアと青青とした網』で覚えましょう。(3)(5)紹介した頻出項目が出題されています。(2)ガスや蒸気と粉じんが混在している環境では、防じん機能を有する防毒マスクを使用します。(4)防じんマスクは労働安全衛生法による型式検定の対象です。検定合格標章の付されたものを使用しなければなりません。

 
各項目の過去問を『衛生管理者試験(第1種・第二種) の過去問題解説!』にまとめています。労働衛生保護具以外の過去問を確認してみて下さい。

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衛生管理者試験の労働衛生保護具について【まとめ】

衛生管理者試験では『労働衛生保護具の種類』と『労働衛生保護具の特徴』を覚えることで解答できます。

労働衛生保護具 用途・使用する場所や注意点など
防じんマスク じん肺の予防のため。
防毒マスク 有毒ガスの予防のため。
送気マスク 高濃度の汚染に対する予防のため。
保護衣 皮膚障害の予防のため。
防熱衣 熱から守る。アルミナイズドクロス製を使用
保護クリーム 有害物が皮膚に付着するのを防ぐ。クリームは作業終了時に洗い落とす。
遮光保護具 有害光線による目の障害を防ぐ。作業の種類に応じて適切な遮光番号のものを使用する。
防音保護具
(耳せん、イヤーマフ)
強烈な騒音の下で使用。併用すると防音効果が高まる。
保護メガネ 飛散粒子や薬品の飛散から目を守る。

覚え方としては、労働衛生保護具の『種類』及び『特徴』を覚えることが効率的な覚え方となります。