衛生管理者試験に出題される体温調整機能の覚え方を紹介。
衛生管理者で出題される体温調整機能の覚え方
衛生管理者試験で出題される体温調整機能は、『体温調整の仕組み』を覚えましょう。
「体温調整機能」とは・・・体温調節中枢が働いて体熱の生成と放散によって、体温を一定の状態に維持させようとする機能です。
体温調整の問題は、あなた自身の体温に置き換えることで直感的に理解でき、知識を上乗せさせることで確実に得点源となる問題です。
体温調整機能
衛生管理者試験に頻出する『体温調整の仕組み』を紹介します。
体温調整の仕組みについて、自身のことだと思って覚えましょう。
《体温調整の仕組み》
体温 | 体温は、直腸温または脇の下で36.5℃前後。 体熱は、筋肉の収縮で2/3、肝臓などで1/3が発生。 |
---|---|
熱の放散 | 皮膚表面からの熱放散が80~90%を占め、他には汗腺や呼吸器からの水分蒸発による放散(不感蒸泄)がある。 |
体温調節 | 体温調節は間脳の視床下部にある体温調節中枢が自律神経を通じて、栄養素の酸化燃焼、皮膚・毛細血管などの不随意運動を調節することで行われる。 体温調節のように、身体の状況を一定の状態に維持しようとする働きを「ホメオスタシス(生体恒常性)」と呼ぶ。 |
低温下での体温調節 | 低温下では、血管が収縮し皮膚に送られる血液量が減少することで皮膚温度が低下し熱放散が弱くなる。血管収縮による血圧上昇、汗腺活動の低下、皮膚の収縮が見られる。 |
高温下での体温調節 | 高温下では、血管が拡張し皮膚に送られる血液量が増加することで皮膚温度が上昇し熱放散が促進され、汗腺活動も促進される。 |
って時々、気になったことをネットで調べて知識を深めると印象に残るからおすすめ!
知識を深めるために全て調べていたら勉強時間が足りなくなるからやっちゃダメだよ。
体温調整などの衛生管理者の裏ワザ勉強法
体温調整については、覚えやすく得点源となる問題ですが、他に覚えにくい問題が衛生管理者試験には沢山あります。
そんな覚えにくい問題を克服するための裏ワザ勉強法を特別に紹介!
裏ワザ勉強法は、スマホを使ったオンライン講座で効率的に衛生管理者知識をインプットして合格を目指していきましょう。
裏ワザ勉強方法の詳細は『衛生管理者の最新裏ワザ勉強方法で合格!ドラゴン桜でも使っていた裏ワザ』で紹介しているから覚えるのが苦手な科目があれば使ってもいいかもね。
衛生管理者の過去問【体温調整】
衛生管理者試験の過去問で『体温調整』に関する出題を確認しましょう。
衛生管理者試験は、2016年度以降出題傾向が変わり難易度が上がってきています。
間違った勉強法で、不合格にならないようにしてくださいね!不合格になる人の勉強方法は『衛生管理者試験に受からない!どうやれば衛生管理者に合格できるの』を見れば一目瞭然。
衛生管理者!体温調整《2018年4月過去問出題》
2018年4月の衛生管理者過去問掲載の体温調整機能の問題!
【問43】体温調節に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 体温調節中枢は、間脳の視床下部にある。
- 体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みを同調性といい、筋肉と神経系により調整されている。
- 寒冷にさらされ体温が正常以下になると、皮膚の血管が拡張して血流量を増し、皮膚温を上昇させる。
- 不感蒸泄とは、水分が発汗により失われることをいう。
- 温熱性発汗は、全身でみられるが、特に足の裏で多い。
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解答(1)
解説:過去問を見て分かるように、答え(1)の情報は紹介しているけど、他の知識もしっかりと覚えないと衛生管理者には合格できないので参考書・オンライン講座などでしっかりと知識を入れていきましょうね。ちなみに(5)温熱性発汗とは、手のひらと足の裏以外の体表面で温熱によって発汗することを言います。
衛生管理者!体温調整《2019年4月過去問出題》
2019年4月の衛生管理者過去問掲載の体温調整機能の問題!
【問37】体温調節に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 体温調節中枢は、脳幹の延髄にある。
- 体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みを同調性といい、筋肉と神経系により調整されている。
- 寒冷な環境においては、皮膚の血管が拡張して血流量を増し、皮膚温を上昇させる。
- 計算上、体重70kgの人の体表面から10gの汗が蒸発すると、体温が約1℃下がる。
- 人間は発汗のほかに、常時、呼気や皮膚表面からも水分を蒸発させており、この蒸発のことを不感蒸泄という。
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解答(5)
解説:(5)の不感蒸泄について紹介したけど、出題の言い回しが違うから注意が必要だね。また(4)10gの汗が蒸発すると計算上は体温が0.1℃下がります。
衛生管理者!体温調整《2020年10月過去問出題》
2020年10月の衛生管理者過去問掲載の体温調整機能の問題!
【問39】体温調節に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 寒冷な環境においては、皮膚の血管が拡張して血流量を増し、皮膚温を上昇させる。
- 暑熱な環境においては、内臓の血流量が増加し体内の代謝活動が亢進することにより、人体からの熱の放散が促進される。
- 体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みを同調性といい、筋肉と神経系により調整されている。
- 体温調節中枢は、小脳にあり、熱の産生と放散とのバランスを維持し体温を一定に保つよう機能している。
- 熱の放散は、ふく射(放射)、伝導、蒸発などの物理的な過程で行われ、蒸発によるものには、発汗と不感蒸泄がある。
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解答(5)
解説:(1)寒冷地では、血管が収縮し血流量が減少することで、熱放散が弱くなることで体温を保つ。
各項目の過去問を『衛生管理者試験(第1種・第二種) の過去問題解説!』にまとめています。体温調整以外の過去問を確認してみて下さい。
衛生管理者試験の体温調整について【まとめ】
衛生管理者試験では、『体温調整の仕組み』を覚えていきましょう。
《体温調整の仕組み》
体温 | 体温は、直腸温または脇の下で36.5℃前後。 体熱は、筋肉の収縮で2/3、肝臓などで1/3が発生。 |
---|---|
熱の放散 | 皮膚表面からの熱放散が80~90%を占め、他には汗腺や呼吸器からの水分蒸発による放散(不感蒸泄)がある。 |
体温調節 | 体温調節は間脳の視床下部にある体温調節中枢が自律神経を通じて、栄養素の酸化燃焼、皮膚・毛細血管などの不随意運動を調節することで行われる。 体温調節のように、身体の状況を一定の状態に維持しようとする働きを「ホメオスタシス(生体恒常性)」と呼ぶ。 |
低温下での体温調節 | 低温下では、血管が収縮し皮膚に送られる血液量が減少することで皮膚温度が低下し熱放散が弱くなる。血管収縮による血圧上昇、汗腺活動の低下、皮膚の収縮が見られる。 |
高温下での体温調節 | 高温下では、血管が拡張し皮膚に送られる血液量が増加することで皮膚温度が上昇し熱放散が促進され、汗腺活動も促進される。 |