衛生管理者試験に出題される腎臓の仕組・構造と尿の覚え方を紹介。
衛生管理者で出題される腎臓の構造と機能の覚え方
衛生管理者試験で出題される腎臓の構造と機能の覚え方は、『腎臓の仕組み』と『尿の生成』になります。
「腎臓の構造と機能」とは・・・腎臓は腰のあたりに背骨を挟んで左右に一対あるソラマメ形の器官です。糸球体、ボウマン嚢、尿細管で構成されており、尿を生成し血液の濃度を一定に保つ機能があります。
腎臓の構造と機能についてしっかりと覚えましょう。
腎臓の構造と機能
衛生管理者試験で出題される腎臓の構造の覚え方は、『腎臓の仕組み』『尿の生成』になります。
腎臓の仕組み・尿の生成は比較的シンプルで覚え得やすいので確実に得点していきましょう。
《腎臓の仕組み》
- 1つの腎臓には、腎小体と尿細管で構成されるネフロンが約100万個ある
- 糸球体は、血液から老廃物をろ過してボウマン嚢に原尿として出す
- 尿細管では、必要な成分が再吸収される
- 必要な成分が再吸収された尿は、腎盂・尿管・膀胱・尿道を経て排出される
- 尿の生成から排出までの流れ「腎小体(糸球体→ボウマン嚢)→尿細管→腎盂→尿管→膀胱→尿道」
《尿の生成》
- 糸球体を血液が通過する時に、蛋白質や血球は濾(こ)し出されない。それ以外の糖質、アミノ酸、電解質、尿素などはボウマン囊へ濾し出される。
- 糖質、アミノ酸、電解質など有用なものは、尿細管で大部分の水分と共に再吸収される。
- 残りの尿素などが尿として排出される。
- 尿は弱酸性で、正常な尿比重(尿中の水分とそれ以外の物質の比重)は1.010~1.025で、95%が水分。
衛生管理者試験の腎臓の仕組みと尿の生成!正しい勉強方法
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衛生管理者の過去問【腎臓の仕組み】
衛生管理者試験の過去問で『腎臓』に関する出題を確認しましょう。
衛生管理者試験は、2016年度以降出題傾向が変わり難易度が上がってきています。
一昔前の過去問だけやる勉強方法は、今の衛生管理者試験には通じませんので注意して下さいね。
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衛生管理者!腎臓《2018年10月過去問出題》
2018年10月の衛生管理者過去問掲載の腎臓の構造と機能の問題!
【問39】腎臓又は尿に関する次のAからDの記述について、誤っているものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 腎機能が正常な場合、糖はボウマン囊中に濾し出されないので尿中には排出されない。
B 腎機能が正常な場合、大部分の蛋白質はボウマン囊中に濾し出されるが、尿細管でほぼ100%再吸収されるので尿中にはほとんど排出されない。
C 尿は淡黄色の液体で、固有の臭気を有し、通常、弱酸性である。
D 尿素窒素(BUN)は、腎臓から排泄される老廃物の一種で、腎臓の働きが低下すると尿中に排泄されず、血液中の値が高くなる。
- A,B
- A,C
- A,D
- B,C
- C,D
解答・解説を表示する
解答(1)
解説:紹介した腎臓の説明を確認すれば、分かる問題です。(5)腎臓の働きが悪くなると血液中の尿素が増加します。尿素には窒素が含まれるので血液中の尿素窒素の値が高くなります。
衛生管理者!腎臓《2020年4月過去問出題》
2020年4月の衛生管理者過去問掲載の腎臓の構造と機能の問題!
【問39】腎臓又は尿に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 血中の老廃物は、尿細管からボウマン嚢に濾し出される。
- 血中の蛋白質は、糸球体からボウマン嚢に濾し出される。
- 血中のグルコースは、糸球体からボウマン嚢に濾し出される。
- 原尿中に濾し出された電解質の多くは、ボウマン嚢から血中に再吸収される。
- 原尿中に濾し出された水分の大部分は、そのまま尿として排出される。
解答・解説を表示する
解答(3)
解説:腎臓の仕組みと尿の生成で解答が可能ですね。(3)グルコースなどの糖質は糸球体からボウマン嚢に濾し出されます。
衛生管理者!腎臓《2021年4月過去問出題》
2021年4月の衛生管理者過去問掲載の腎臓の構造と機能の問題!
【問39】腎臓又は尿に関する次のAからDの記述について、誤っているものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A ネフロン(腎単位)は、尿を生成する単位構造で、1個の腎小体とそれに続く1本の尿細管から成り、1個の腎臓中に約100万個ある。
B 尿の約95%は水分で、約5%が固形物であるが、その成分は全身の健康状態をよく反映するので、尿検査は健康診断などで広く行われている。
C 腎機能が正常な場合、糖はボウマン囊のう中に濾こし出されないので、尿中には排出されない。
D 腎機能が正常な場合、大部分の蛋たん白質はボウマン囊中に濾し出されるが、尿細管でほぼ100%再吸収されるので、尿中にはほとんど排出されない。
- A,B
- A,C
- A,D
- B,C
- C,D
解答・解説を表示する
解答(5)
解説:紹介した腎臓の説明で解答が可能ですね。
各項目の過去問を『衛生管理者試験(第1種・第二種) の過去問題解説!』にまとめています。健康管理手帳以外の過去問を確認してみて下さい。
衛生管理者試験の腎臓について【まとめ】
衛生管理者試験では、『腎臓の仕組みと尿の生成』を覚えていきましょう。
《腎臓の仕組み》
- 1つの腎臓には、腎小体と尿細管で構成されるネフロンが約100万個ある
- 糸球体は、血液から老廃物をろ過してボウマン嚢に原尿として出す
- 尿細管では、必要な成分が再吸収される
- 必要な成分が再吸収された尿は、腎盂・尿管・膀胱・尿道を経て排出される
- 尿の生成から排出までの流れ「腎小体(糸球体→ボウマン嚢)→尿細管→腎盂→尿管→膀胱→尿道」
《尿の生成》
- 糸球体を血液が通過する時に、蛋白質や血球は濾(こ)し出されない。それ以外の糖質、アミノ酸、電解質、尿素などはボウマン囊へ濾し出される。
- 糖質、アミノ酸、電解質など有用なものは、尿細管で大部分の水分と共に再吸収される。
- 残りの尿素などが尿として排出される。
- 尿は弱酸性で、正常な尿比重(尿中の水分とそれ以外の物質の比重)は1.010~1.025で、95%が水分。
腎臓の問題は、覚えやすいので確実に得点していきましょうね。