衛生管理者試験に出題されるストレス疾患の覚え方を紹介。
衛生管理者で出題されるストレスによる心身の変化の覚え方
衛生管理者試験で出題されるストレスによる心身の変化で覚えることは、『ストレス』と『ストレス疾患』になります。
「ストレスによる心身の変化」とは・・・ストレスは、劣悪な作業環境や精神的緊張から身体を守ろうとする反応を言います。そしてストレスにより、うつ病、胃潰瘍、高血圧症などの疾患を招く場合があります。
ストレスによる心身の変化について、あなたのストレス体験に置き換えると覚えやすくなりますよ。
ストレスによる心身の変化
衛生管理者試験に頻出する『ストレス』と『ストレス疾患』を紹介します。
ストレスとストレス疾患は、身近なことで覚えやすくもあり確実に得点したい問題になります。
《ストレス・ストレス疾患》
- ストレスの原因となる外部からの刺激をストレッサーと言う
- ストレスは完全に有害なものではない。適度なストレスは仕事や生活にメリハリを持たせ、満足感、充実感、達成感、爽快感をもたらす
- 過度・連続的にストレッサーが加えられると自律神経や内分泌系にも悪影響を与え、精神的な異常(抑うつ、意欲喪失、集中力低下など)や肉体的な異常(発汗、ふるえ、食欲低下、下痢・便秘、胃潰瘍、高血圧症など)をまねく
- ストレスに伴う心身の反応には、アドレナリンやノルアドレナリンといったホルモンが関係している
- ストレスには個人差がある
あなたに合った勉強法で効率的にストレスによる疾患を覚える
あなたに合った勉強方法で、衛生管理者試験のストレスに関する勉強を行うと覚えやすい!
人にはそれぞれ効率の良い勉強法があります。
- 視覚優位者
- 言語優位者
- 聴覚優位者
どの勉強方法が効率的に覚えられるのか知ることで、格段に効率よく勉強が進むことでしょう。
あなたに合った勉強方法が知りたければ『あなたに合った衛生管理者試験の勉強方法!自身の認知特性を分析する』で確認してみて下さい。
衛生管理者の過去問【ストレス】
衛生管理者試験の過去問で『ストレス』に関する出題を確認しましょう。
2021年度の衛生管理者試験は、今まで以上の難しく合格率が下がっています。
一昔前の過去問だけやる勉強方法は、今の衛生管理者試験には通じませんので注意して下さいね。
2021年度の衛生管理者試験の合格率を確認したければ『【2021年】第一種衛生管理者試験の合格率を推測!2021年の難易度が分かる』で確認して下さいね。
衛生管理者!ストレス《2017年4月過去問出題》
2017年4月の衛生管理者過去問掲載のストレスによる心身の変化の問題!
【問43】ストレスに関する次のAからDの記述について、誤っているものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
- A:外部環境からの刺激(ストレッサー)は、その形態や程度にかかわらず、自律神経系と内分泌系を介して、心身の活動を抑圧する。
- B:ストレス反応には、ノルアドレナリン、アドレナリンなどのカテコールアミンや副腎皮質ホルモンが深く関与している。
- C:ストレス反応には、個人差がほとんどない。
- D:ストレスにより、自律神経系と内分泌系のバランスが崩れ、精神神経科的疾患、内科的疾患などを招く場合がある。
- A,B
- A,C
- B,C
- B,D
- C,D
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解答(2)
解説:(A)適度なストレスは、心身の活動を抑制することはないので、「程度にかかわらず」と言うのが誤っている。また(C)ストレス反応には個人差があります。よって(2)が正解。
衛生管理者!ストレス《2017年10月過去問出題》
2017年10月の衛生管理者過去問掲載のストレスによる心身の変化の問題!
【問43】ストレスに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか
- 個人の能力や感性に適合しないストレッサーは、心理的には不安、焦燥感、抑うつ感などを、身体的には疲労を生じることがある。
- 典型的なストレス反応として、副腎皮質ホルモンの分泌の著しい減少がある。
- ストレスにより、発汗、手足の震えなど自律神経系の障害が生じることがある
- ストレスにより、高血圧症、狭心症、十二指腸潰瘍などの疾患が生じることがある。
- 昇進、転勤、配置替えなどがストレスの原因となることがある。
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解答(2)
解説:(2)ストレッサーがあると副腎皮質ホルモンが供給されて体は活動的になりますが、体には負荷がかかり疲弊します。(5)昇進、転勤、配置換えなど、職場にもストレスの原因はあります。
衛生管理者!ストレス《2018年10月過去問出題》
2018年10月の衛生管理者過去問掲載のストレスによる心身の変化の問題!
【問44】ストレスに関する次のAからDの記述について、誤っているものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
- A:外部環境からの刺激すなわちストレッサーは、その形態や程度にかかわらず、自律神経系と内分泌系を介して、心身の活動を抑圧する。
- B:ストレス反応には、ノルアドレナリン、アドレナリンなどのカテコールアミンや副腎皮質ホルモンが深く関与している。
- C:ストレスにより、自律神経系と内分泌系のバランスが崩れ、精神神経科的疾患、内科的疾患などを招く場合がある。
- D:ストレス反応には、個人差がほとんどない。
- A,B
- A,D
- B,C
- B,D
- C,D
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解答(2)
解説:(A)ストレスは、程度にかかわらず心身の活動を抑制することはない。適度なストレスは、活動を活発化させる。(D)ストレス反応には個人差があります。この問題の誤っている選択肢は、2017年4月の公表問題で出されているストレスの問題と同じですね。
各項目の過去問を『衛生管理者試験(第1種・第二種) の過去問題解説!』にまとめています。ストレスによる心身の変化以外の過去問を確認してみて下さい。
衛生管理者試験のストレスについて【まとめ】
衛生管理者試験では、『ストレス』と『ストレス疾患』を覚えていきましょう。
《ストレスとストレス疾患》
- ストレスの原因となる外部からの刺激をストレッサーと言う
- ストレスは完全に有害なものではない。適度なストレスは仕事や生活にメリハリを持たせ、満足感、充実感、達成感、爽快感をもたらす
- 過度・連続的にストレッサーが加えられると自律神経や内分泌系にも悪影響を与え、精神的な異常(抑うつ、意欲喪失、集中力低下など)や肉体的な異常(発汗、ふるえ、食欲低下、下痢・便秘、胃潰瘍、高血圧症など)をまねく
- ストレスに伴う心身の反応には、アドレナリンやノルアドレナリンといったホルモンが関係している