衛生管理者試験に出題される作業主任者について!作業主任者の選任作業の覚え方を紹介。
衛生管理者で出題される作業主任者覚え方
衛生管理者試験で出題される作業主任者の覚え方は、作業主任者の選任が必要になる『対象作業』になります。
「作業主任者」とは・・・危険作業を伴う事業場で、危険作業に従事する労働者の指揮及び点検などを担う人で、危険作業毎にある資格の取得者になります。
労働安全衛生法第14条に作業主任者のことが記載されています。
どんな危険作業に対して、作業主任者の選任が必要なのかしっかりと覚えていきましょう。
作業主任者を選任する作業
衛生管理者試験に頻出する作業主任者を選任するべき作業を紹介します。
ちなみに作業主任者を選任すべき作業一覧は、『中災防の作業主任者 選任業務一覧表』に記述されており現在23作業あります。
さらに衛生管理者の試験に出題されるような具体的な作業主任者を選任する作業となると、100種類以上の作業となります。
作業主任者の選任が必要な作業《出題頻度:高い》
作業主任者 | 作業内容 |
---|---|
酸素欠乏危険作業主任者 | 発酵する物(⁼酒類)を入れたことのあるタンク内部での作業 |
高圧室内作業主任者 | 圧気工法で大気圧を超える作業室及びシャフトでの作業 |
有機溶剤作業主任者 | 塩素、硝酸、トルエンを用いる作業(試験研究の場合は除く) |
鉛作業主任者 | 鉛に係る作業(遠隔操作の場合は除く) |
作業主任者の選任が不必要な作業《ひっかけ問題》
- レーザー光線による金属加工の作業
- 水深10m以上の場所における潜水の作業
- 強烈な騒音を発生する場所における作業
- 潜水器を用いボンベからの給気を受けて行う潜水作業
- セメント製造工程においてセメントを袋詰めする作業
作業主任者の選任で上記の作業が出てきたら、作業主任者の選任が必要な作業じゃありません!
ちなみに2022年法改正により『屋内作業場におけるアーク溶接の作業』には、特定化学物質作業主任者の選任が必要となりました。
覚え方としては、作業主任者の選任が必要な作業及び不必要な作業を覚えましょう。
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衛生管理者の過去問【作業主任者】
衛生管理者試験の過去問で『作業主任者』に関する出題を確認しましょう。
衛生管理者試験は、2016年度以降出題傾向が変わり難易度が上がってきています。
過去問だけの知識で衛生管理者試験に挑まず!過去問に付随する知識も幅広く学習しないと不合格になりますよ。
衛生管理者!作業主任者《2017年4月過去問出題》
2017年4月の衛生管理者過去問掲載の作業主任者の問題!
【問4】次の作業を行うとき、法令上、作業主任者の選任が義務付けられているものはどれか。
- 水深10m以上の場所における潜水の作業
- セメント製造工程においてセメントを袋詰めする作業
- 強烈な騒音を発生する場所における作業
- 酒類を入れたことのある醸造槽の内部における作業
- 試験研究業務としてベンゼンを取り扱う作業
解答・解説を表示する
解答(4)
解説:酸素欠乏危険作業主任者の選任が必要な作業として(4)がそのままになります。また(1)(2)(3)に関しては、作業主任者の選任が不必要なひっかけ問題そのままの作業。そして(5)に関しても、有機溶剤の取り扱いですが『研究業務』で使うとのことで作業主任者の選任が不要となります。
衛生管理者!作業主任者《2020年4月過去問出題》
2020年4月の衛生管理者過去問掲載の作業主任者の問題!
【問2】次の作業のうち、法令上、作業主任者を選任しなければならないものはどれか。
- 鉛蓄電池を解体する工程において人力で鉛等を運搬する業務に係る作業
- 屋内作業場におけるアーク溶接の作業
- レーザー光線による金属加工の作業
- 試験研究業務として塩素を取り扱う作業
- 潜水器を用いボンベからの給気を受けて行う潜水作業
解答・解説を表示する
解答(1)
解説:鉛作業主任者の選任が必要な作業として(1)となります。また(3)(5)はひっかけ問題。(4)は有機溶剤を使用しますが『研究業務』と言うことで作業主任者の選任不要となります。(2)は、2022年より特定化学物質作業主任者の選任が必要となっています。
衛生管理者!作業主任者《2020年10月過去問出題》
2020年10月の衛生管理者過去問掲載の作業主任者の問題!
【問3】次の作業を行うとき、法令上、作業主任者の選任が義務付けられているものはどれか。
- 屋内作業場におけるアーク溶接の作業
- 製造工程において硝酸を用いて行う洗浄の作業
- レーザー光線による金属加工の作業
- 試験研究業務として塩素を取り扱う作業
- 潜水器を用いボンベからの給気を受けて行う潜水作業
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解答(2)
解説:有機溶剤作業主任者の選任が必要な作業として(2)となります。また有機溶剤を使用している(4)に関しては『研究業務』と記載があるので作業主任者の選任不要となります。(3)(5)が作業主任者選任不要のひっかけ問題となります。(1)は、2022年より特定化学物質作業主任者の選任が必要となっています。
各項目の過去問を『衛生管理者試験(第1種・第二種) の過去問題解説!』にまとめています。作業主任者以外の過去問を確認してみて下さい。
衛生管理者試験の作業主任者について【まとめ】
衛生管理者試験の作業主任者の選任が必要な作業について
作業主任者の選任が必要な作業《出題頻度:高い》
作業主任者 | 作業内容 |
---|---|
酸素欠乏危険作業主任者 | 発酵する物を入れた容器内部での作業 |
高圧室内作業主任者 | 圧気工法で大気圧を超える所での作業 |
有機溶剤作業主任者 | 有機溶剤を用いる作業 |
鉛作業主任者 | 鉛を取扱う作業 |
作業主任者の選任が不必要な作業《ひっかけ問題》
- レーザー光線による金属加工の作業
- 水深10m以上の場所における潜水の作業
- 強烈な騒音を発生する場所における作業
- セメント製造工程においてセメントを袋詰めする作業
ちなみに2022年法改正により『屋内作業場におけるアーク溶接の作業』には、特定化学物質作業主任者の選任が必要となりました。
覚え方としては、作業主任者の選任が『必要な作業』及び『不必要な作業』を覚えることが効率的な覚え方となります。