衛生管理者試験に出題される呼吸の仕組の覚え方を紹介。
衛生管理者で出題される呼吸のメカニズムと運動の覚え方
衛生管理者試験で出題される呼吸のメカニズムと運動で覚えるのは、『呼吸の仕組』と『呼吸運動』になります。
「呼吸のメカニズムと運動」とは・・・呼吸には外呼吸と内呼吸とがあり、酸素と二酸化炭素の交換をしています。また肺自体には筋力はなく、呼吸筋と横隔膜の運動による呼吸運動が発生することで呼吸が行われます。
呼吸を日頃意識することはありませんが、身近なことですので意識することで呼吸のメカニズムと運動が覚えやすくなります。
呼吸のメカニズムと運動
衛生管理者試験に頻出する『呼吸の仕組』と『呼吸運動』を紹介します。
衛生管理者試験に頻出する呼吸の仕組と呼吸運動の問題は、あなたの呼吸として捉えると覚えやすくなりますよ
《呼吸の仕組》
- 呼吸は、「外呼吸」と「内呼吸」とで成り立つ
- 外呼吸・・・肺呼吸のことで、肺胞と血液の間でのガス交換を行う
- 内呼吸・・・組織呼吸のことで、血液と細胞の間でのガス交換を行う
- 肺自体には運動する能力や筋力はない。呼吸筋(肋間筋)と横隔膜の運動によって胸郭内の容積(胸腔)を拡張・収縮させて呼吸運動が起こる
- 呼吸中枢は、脳の延髄にあり激しい運動をすると二酸化炭素によって呼吸中枢が刺激されで呼吸が激しくなる
《呼吸運動》
吸気 | 息を吸うと胸腔が広がり、空気が鼻孔や気道から入る。(胸腔内の圧力は低下) |
---|---|
呼気 | 息を吐くと胸腔が狭まり、二酸化炭素を含んだ空気が体外に排出される。(胸腔内の圧力は上昇) |
呼吸数と呼吸量 | 呼吸数は1分間に成人で16~20回、乳幼児で30~40回。成人の1回の呼吸量は500ミリリットル、1分間で6~7リットルとなる。 |
肺活量 | 肺活量とは1回の換気量に予備の呼気量・吸気量を足したものを言う。肺活量が大きいことは肺胞のガス交換面積が大きいことを意味する。 |
呼吸を覚えるにはオンライン講座を使うのが効率的
呼吸のメカニズムは、呼吸の仕組みと呼吸運動と合わせて覚えないといけないので大変ですね。
そんな呼吸について覚えるのが大変な時は、オンライン講座を使うと効果的
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衛生管理者の過去問【呼吸】
衛生管理者試験の過去問で『呼吸』に関する出題を確認し知識を結び付けていきましょう。
衛生管理者試験は、2016年度以降出題傾向が変わり難易度が上がってきています。
昔は、過去問のみを繰り返し勉強していれば衛生管理者に合格できましたが、それでは近年の試験に対応できません。
衛生管理者の出題傾向については『衛生管理者試験が変わった!過去問だけやっていると問題解けない』で書いていますので、間違った勉強方法をしないようにして下さい。
衛生管理者!呼吸《2018年10月過去問出題》
2018年10月の衛生管理者過去問掲載の呼吸のメカニズムと運動の問題!
【問35】呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 呼吸運動は、主として肋間筋、横隔膜などの呼吸筋によって胸郭内容積を周期的に増減し、それに伴って肺を伸縮させることにより行われる。
- 胸郭内容積が増し、内圧が低くなるにつれ、鼻腔、気管などの気道を経て肺内へ流れ込む空気が吸気である。
- 肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換を外呼吸という。
- 通常の呼吸の場合の呼気には、酸素が約16%、二酸化炭素が約4%、それぞれ含まれる。
- 身体活動時には、血液中の窒素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。
解答・解説を表示する
解答(5)
解説:(5)呼吸中枢は二酸化炭素によって刺激されるんですよ!血液中の窒素分圧の上昇により刺激される訳じゃないんです。
衛生管理者!呼吸《2019年4月過去問出題》
2019年4月の衛生管理者過去問掲載の呼吸のメカニズムと運動の問題!
【問35】呼吸に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 呼吸運動は、主として肋間筋と横隔膜の協調運動によって胸郭内容積を周期的に増減し、それに伴って肺を伸縮させることにより行われる。
- 肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換は、内呼吸である。
- 成人の呼吸数は、通常、1分間に16~20回であるが、食事、入浴及び発熱によって減少する。
- 呼吸に関与する筋肉は、間脳の視床下部にある呼吸中枢によって支配されている。
- 身体活動時には、血液中の窒素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。
解答・解説を表示する
解答(1)
解説:(1)呼吸運動は、肋間筋と横隔膜の運動によって引き起こされる事象です。正しい!
衛生管理者!呼吸《2020年10月過去問出題》
2020年10月の衛生管理者過去問掲載の呼吸のメカニズムと運動の問題!
【問37】呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 呼吸運動は、横隔膜、肋ろっ間筋などの呼吸筋が収縮と弛緩をすることにより行われる。
- 胸郭くう内容積が増し、内圧が低くなるにつれ、鼻腔、気管などの気道を経て肺内へ流れ込む空気が吸気である。
- 肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換を外呼吸という。
- 通常の呼吸の場合の呼気には、酸素が約16%、二酸化炭素が約4%含まれる。
- 身体活動時には、血液中の窒素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。
解答・解説を表示する
解答(5)
解説:2018年10月の衛生管理者過去問と解答選択肢だね!だからといって『身体活動時には、血液中の窒素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。』は誤っていると覚えちゃダメですよ。しっかりと『呼吸中枢は二酸化炭素によって刺激される』から(5)の選択肢が間違いであると導き出さないと合格できないよ。
各項目の過去問を『衛生管理者試験(第1種・第二種) の過去問題解説!』にまとめています。呼吸のメカニズムと運動以外の過去問を確認してみて下さい。
衛生管理者試験の呼吸について【まとめ】
衛生管理者試験では、『呼吸の仕組』と『呼吸運動』を覚えていきましょう。
《呼吸の仕組》
- 呼吸は、「外呼吸」と「内呼吸」とで成り立つ
- 外呼吸・・・肺呼吸のことで、肺胞と血液の間でのガス交換を行う
- 内呼吸・・・組織呼吸のことで、血液と細胞の間でのガス交換を行う
- 肺自体には運動する能力や筋力はない。呼吸筋(肋間筋)と横隔膜の運動によって胸郭内の容積(胸腔)を拡張・収縮させて呼吸運動が起こる
- 呼吸中枢は、脳の延髄にあり激しい運動をすると二酸化炭素によって呼吸中枢が刺激されで呼吸が激しくなる/li>
《呼吸運動》
吸気 | 息を吸うと胸腔が広がり、空気が鼻孔や気道から入る。(胸腔内の圧力は低下) |
---|---|
呼気 | 息を吐くと胸腔が狭まり、二酸化炭素を含んだ空気が体外に排出される。(胸腔内の圧力は上昇) |
呼吸数と呼吸量 | 呼吸数は1分間に成人で16~20回、乳幼児で30~40回。成人の1回の呼吸量は500ミリリットル、1分間で6~7リットルとなる。 |
肺活量 | 肺活量とは1回の換気量に予備の呼気量・吸気量を足したものを言う。肺活量が大きいことは肺胞のガス交換面積が大きいことを意味する。 |
衛生管理者の問題では、一つ一つの知識を結び付けて解答を導き出していきます。