衛生管理者試験に過去問だけ勉強して合格出来るか分析!昔、衛生管理者になった人の言葉は当てにならない
衛生管理者に過去問だけで合格できるか検証
衛生管理者の資格は、過去問だけの勉強で合格することは難しい!
理由は・・・衛生管理者の出題傾向が変わり今までにない出題が増えたため
衛生管理者の試験で、過去問から2割も出題されなかったとYahoo!知恵袋で質問がされていました!過去問だけ勉強していると残念な結果になってしまいます。
第一種衛生管理者はなんとか合格。合格率40%と聞くと油断してしまうが、過去問だけやって本番は危険。新傾向はもちろん、変形問題に全く対応できなかったから、結果発表までの1週間は気が気じゃなかった。
— 科学者ロボ (@turkey_xxx) May 27, 2021
https://twitter.com/miyasho304/status/1371303384754520066
とTwitterでも衛生管理者が過去問だけで対応できないのが分かります。
これは2022年の衛生管理者試験の合格率を見れば一目瞭然『【2022年】第一種衛生管理者試験の合格率を推測!2022年の難易度が分かる』確実に衛生管理者試験が難しくなっています。
そこで今回は、
- 過去問だけで合格できないことの検証
- 過去問をどのように活用すればいいのか
などについて説明していきます。
衛生管理者の出題傾向が変更!過去問だけでは対応できない
2016年頃より衛生管理者試験では、出題傾向が変更され見たことない問題が増えています。
つまり過去問だけを反復学習しても、衛生管理者の知識をしっかり理解しなければ、試験問題に対応できないという訳です。
具体的に公表されている過去問を見ていきましょう!
2021年4月の衛生管理者過去問!ストレスチェックの問題。
【問24】労働安全衛生法に基づく心理的な負担の程度を把握するための検査(以下「ストレスチェック」という。)の結果に基づき実施する医師による面接指導に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。面接指導を行う医師として事業者が指名できる医師は、当該事業場の産業医に限られる。
- 面接指導を行う医師として事業者が指名できる医師は、当該事業場の産業医に限られる。
- 面接指導の結果は、健康診断個人票に記載しなければならない。
- 事業者は、ストレスチェックの結果、心理的な負担の程度が高い労働者であって、面接指導を受ける必要があると当該ストレスチェックを行った医師等が認めたものが面接指導を受けることを希望する旨を申し出たときは、当該申出をした労働者に対し、面接指導を行わなければならない。
- 事業者は、面接指導の対象となる要件に該当する労働者から申出があったときは、申出の日から3か月以内に、面接指導を行わなければならない。
- 事業者は、面接指導の結果に基づき、当該労働者の健康を保持するため必要な措置について、面接指導が行われた日から3か月以内に、医師の意見を聴かなければならない。
答えは3になります。
今まで過去問で出題されてこなかった『メンタルヘルス』や『ストレスチェック』が出題されるようになりました。
その他にも衛生管理者の出題傾向が
- 法律改正に伴う問題
- 社会の関心が高い問題
- 社会情勢を考慮した問題
と過去問だけは対応できない問題や変形問題などが3割近く出題されるようになっています。
そのため2016年以降、衛生管理者の合格率が10%程度下がり過去問だけの学習で衛生管理者合格は難しくなっています。
衛生管理者の過去問は試験慣れと自信のために使う
衛生管理者試験は、過去問だけの勉強では不十分ですが、過去問7回分を解くことをおすすめします。
なぜなら『出題範囲の確認』と『試験慣れ』『自信を付ける』ため!
衛生管理者の過去問を解くうちに、
- 出題意図の読み間違いが失点につながる
- 参考書とは違う試験問題特有の言い回しがある
- 絞り込みができない、理解が不十分な分野がある
このような気付きがあるので衛生管理者の知識や勉強のおさらいをしつつ試験慣れや自信をつけることができるわけです。
ちなみに、自信をもって衛生管理者試験に挑むことで、脳のパフォーマンスが上がり合格の可能性が高くなります。
衛生管理者に過去問だけで合格した先輩達!
それは、出題傾向が変わる以前に衛生管理者試験を受けたからです。
つまり、過去問と同じ問題が頻出していた昔に衛生管理者試験を受けたから合格が出来たんだよね。
衛生管理者試験は今まで以上に難易度が高くなった
衛生管理者試験は、2016年頃から難易度が高くなっている。
【合格率の推移】
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2021年 | 68,210人 | 29,113人 | 42.7% |
2020年 | 43,157人 | 18,916人 | 43.8% |
2019年 | 68,498人 | 32,026人 | 46.8% |
2018年 | 67,080人 | 29,631人 | 44.2% |
2017年 | 65,821人 | 29,636人 | 45.0% |
2016年 | 61,500人 | 28,003人 | 45.5% |
2015年 | 55,129人 | 30,587人 | 55.5% |
2014年 | 53,111人 | 29,922人 | 56.3% |
2015年から2016年の間で、合格率が10%も低下しています。
ちなみに2022年の合格率は未だ公表されていませんが、更に合格率が下がっている傾向があります。
衛生管理者試験の勉強方法!過去問だけが勉強じゃない
衛生管理者試験に合格するには、衛生管理者知識の本質を学ぶ必要がある!
- 衛生管理者の知識習得に『オンライン講座』
- 衛生管理者の理解を深めるのに『参考書』
- 試験慣れと自信をつけるために『過去問』
衛生管理者試験の勉強方法には、上記3つがおすすめです。
衛生管理者の知識習得に『オンライン講座』
まとまった勉強時間を確保できない方は、スキマ時間を有効活用できるオンライン講座で勉強しましょう。
スマホ1つあれば、体系化された説明や出題傾向に沿った問題演習などを受けられます。
衛生管理者初学者向けオンライン講座ランキングNo1の『アガルート』がおすすめ!
衛生管理者試験の勉強を始めてする方向けのオンライン講座ランキングは『【最新版】おすすめのオンライン講座ランキング【初学者向け】』で審査基準と共に紹介しています。
衛生管理者の理解を深めるのに『参考書』
まとまった勉強時間を確保できる方・勉強しながら書き込みしたい方は、参考書で勉強しましょう。
衛生管理者の参考書を選ぶ3つのポイント!
- 要点がまとめられている参考書
- 最新年度に対応している参考書
- 図やイラストが多用されている参考書
衛生管理者参考書ランキングNo1『村中一英の第1種衛生管理者』
衛生管理者試験の参考書ランキングは『第一種衛生管理者試験のおすすめ参考書!あなたにピッタリの参考書が見つかる』に記載していますよ。
衛生管理者試験は過去問だけの勉強で合格できるか【まとめ】
衛生管理者試験は、過去問だけの勉強で合格することは困難!
近年、衛生管理者の出題傾向が変わり今までにない出題が増えているため
衛生管理者の試験傾向は、過去問だけじゃ解けない問題が3割近く出題されるようになった。
- 法律改正に伴う問題
- 社会の関心が高い問題
- 社会情勢を考慮した問題
しっかりと衛生管理者問題の意図や背景をしっかりと理解して試験に挑みましょう。