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衛生管理者試験対策!第二種有機溶剤を使用した洗浄作業の覚え方

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受験者
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衛生管理者の有機溶剤の覚え方を教えて下さい。

衛生管理者試験に出題される有機溶剤について!の覚え方を紹介。

この記事の内容
  • 衛生管理者試験出題の有機溶剤業務
  • 有機溶剤業務の過去問
  • 衛生管理者の過去問まとめ!

衛生管理者で出題される有機溶剤の覚え方

衛生管理者で出題される有機溶剤の覚え方
衛生管理者試験で出題される有機溶剤は、『有機溶剤業務を行う場合の措置』について出題されます。

「有機溶剤」とは・・・物を溶かす性質を持つ有機化合物の総称であり、様々な分野で使用されています。健康被害を招く危険度が極めて高いものもあるため、その取り扱いには細心の注意が必要です。

有機溶剤中毒予防規則に有機溶剤業務を行う場合の措置について定められています。

有機溶剤業務を行う場合の措置についてしっかりと覚えましょう。

有機溶剤業務を行う場合の措置

有機溶剤業務を行う場合の措置
衛生管理者試験に頻出する有機溶剤業務を行う場合の措置を紹介します。

有機溶剤業務を行う場合の措置は、有機溶剤中毒予防規則に定められており多岐に渡ります。

衛生管理者試験に頻出するのはそのうち

  • 有機溶剤の区分と表示
  • 有機溶剤業務に関わる設備と換気装置
  • 有機溶剤に関わる自主検査、環境測定等
  • 局所排気装置の制御風速

《有機溶剤の区分と表示》

第1種 第2種 第3種
物質 クロロフォルム
二硫化炭素 等
アセトン
トルエン 等
石油ベンジン
ガソリン 等
表示

《有機溶剤業務に関わる設備と換気装置》

第1種 第2種 第3種
タンク内 タンク外 タンク内 タンク外 タンク内 タンク外
密閉設備 設置 設置 設置 設置 設置 不要
局所排気装置・プッシュプル型換気装置 設置 設置 設置 設置 設置 不要
全体換気装置 不可 不可 不可 不可 設置 不要

《有機溶剤に関わる自主検査、環境測定等》

定期自主検査 局所排気装置・プッシュプル型換気装置等については、原則として1年以内ごとに1回、定期自主検査を行わなければなりません。
作業環境測定 第1種・第2種有機溶剤に関わる業務を常時行う場所では、6ヵ月以内ごとに1回、空気中の有機溶剤濃度を測定する必要があります。
従業者の健康診断 雇い入れの際、配置換えの際およびその後6ヵ月以内ごとに1回、健康診断を行う必要があります。

《局所排気装置の制御風速》

型式 制御風速(メートル/秒)
囲い式フード 0.4
外付け式フード(側方吸引型) 0.5
外付け式フード(下方吸引型) 0.5
外付け式フード(上方吸引型) 1.0

衛生管理者の過去問【有機溶剤】

衛生管理者の過去問【有機溶剤】
衛生管理者試験の過去問で『有機溶剤』に関する出題を確認しましょう。

衛生管理者試験は、2016年度以降出題傾向が変わり難易度が上がってきています。

昔は、過去問を繰り返し勉強していれば衛生管理者に合格できましたが、それでは近年の試験に対応できません。

衛生管理者の出題傾向については『衛生管理者試験が変わった!過去問だけやっていると問題解けない』で書いていますので、間違った勉強方法をしないようにして下さい。

衛生管理者試験が変わった!過去問だけやっていると問題解けない衛生管理者に合格している先輩から「過去問だけ勉強すれば衛生管理者に合格できる」なんて言われた方へ。衛生管理者の出題傾向が変わり過去問だけやっていると合格出来ないので注意が必要。本当に合格したいなら過去問だけの勉強は止めましょう。...

衛生管理者!有機溶剤《2018年4月過去問出題》

2018年4月の衛生管理者過去問掲載の有機溶剤の問題!

【問4】屋内作業場において、第二種有機溶剤等を使用して常時洗浄作業を行う場合の措置として、法令上、正しいものは次のうちどれか。
 ただし、有機溶剤中毒予防規則に定める適用除外及び設備の特例はないものとする。

  1. 法令に基づき作業場所に設ける局所排気装置について、囲い式フードの場合は0.4m/sの制御風速を出し得る能力を有するものにする。
  2. 作業中の労働者が有機溶剤等の区分を容易に知ることができるよう容器に赤色の表示をする。
  3. 作業場における空気中の有機溶剤の濃度を、1年以内ごとに1回、定期に測定する。
  4. 作業に常時従事する労働者に対し、1年以内ごとに1回、定期に、有機溶剤等健康診断を行う。
  5. 有機溶剤業務を行う屋内作業場についての作業環境測定を、有機溶剤作業主任者に実施させる。
解答・解説を表示する

解答(1)
解説:(1)局所排気装置の囲い式フードの場合、制御風速は0.4メートル/秒以上の能力を有するものなので正しいです。

衛生管理者!有機溶剤《2020年4月過去問出題》

2020年4月の衛生管理者過去問掲載の有機溶剤の問題!

【問5】屋内作業場において、第二種有機溶剤等を使用して常時洗浄作業を行う場合の措置として、法令上、正しいものは次のうちどれか。
 ただし、有機溶剤中毒予防規則に定める適用除外及び設備の特例はないものとする。

  1. 作業場所に設ける局所排気装置について、外付け式フードの場合は0.4m/sの制御風速を出し得る能力を有するものにする。
  2. 作業中の労働者が有機溶剤等の区分を容易に知ることができるよう容器に赤色の表示をする。
  3. 作業場における空気中の有機溶剤の濃度を、1年以内ごとに1回、定期に測定する。
  4. 作業に常時従事する労働者に対し、1年以内ごとに1回、定期に、有機溶剤等健康診断を行う。
  5. 作業場所に設けたプッシュプル型換気装置について、1年を超える期間使用しない場合を除き、1年以内ごとに1回、定期に、自主検査を行う。
解答・解説を表示する

解答(5)
解説:(5)プッシュプル型換気装置の自主検査は、1年以内ごとに1回行う必要があるので正しい事項となります。

衛生管理者!有機溶剤《2021年4月過去問出題》

2021年4月の衛生管理者過去問掲載の有機溶剤の問題!

【問7】屋内作業場において、第二種有機溶剤等を使用して常時洗浄作業を行う場合の措置として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
  ただし、有機溶剤中毒予防規則に定める適用除外及び設備の特例はないものとする。

  1. 作業場所に設けた局所排気装置について、外付け式フードの場合は0.4m/sの制御風速を出し得る能力を有するものにする。
  2. 有機溶剤等の区分の色分けによる表示を黄色で行う。
  3. 作業場における空気中の有機溶剤の濃度を、6か月以内ごとに1回、定期に測定し、その測定結果等の記録を3年間保存する。
  4. 作業に常時従事する労働者に対し、6か月以内ごとに1回、定期に、特別の項目について医師による健康診断を行い、その結果に基づき作成した有機溶剤等健康診断個人票を5年間保存する。
  5. 作業場所に設けたプッシュプル型換気装置について、原則として、1年以内ごとに1回、定期に、自主検査を行い、その検査の結果等の記録を3年間保存する。
解答・解説を表示する

解答(1)
解説:(1)局所排気装置の外付け式フードの場合、側方吸引型でも制御風速は0.5メートル/秒以上の能力を満たす必要があるので誤っている。

 
各項目の過去問を『衛生管理者試験(第1種・第二種) の過去問題解説!』にまとめています。有機溶剤以外の過去問を確認してみて下さい。

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衛生管理者試験の有機溶剤について【まとめ】

衛生管理者試験の有機溶剤業務を行う場合の措置について

《有機溶剤に関わる自主検査、環境測定等》
プッシュプル型換気装置は、1年以内ごとに1回定期自主検査を行う。

《局所排気装置の制御風速》

  • 囲い式フード:0.4m/s
  • 外付け式フード(側方吸引型):0.5m/s

の制御風速となる能力を満たしていなければいけない。