衛生管理者試験に出題される消化器系の構造と機能について覚え方を紹介。
衛生管理者で出題される消化器系の構造と機能の覚え方
衛生管理者試験で出題される消化器系の構造と機能の覚え方は、『消化器官』と『三大栄養素』を覚えれば大丈夫!
ざっくり「消化器系の構造と機能」って・・・食物は、口から食道・胃・十二指腸・小腸・大腸を通る過程で消化され吸収されます。糖質・タンパク質・脂質を三大栄養素と呼び、消化酵素によって分解されます。
消化器系の問題は、身近な体のことですので想像しやすく覚えやすいので確実に正解できるように対策していきましょう。
消化器系の構造と機能
衛生管理者試験に頻出する『消化器官』と『三大栄養素』を紹介。
《消化器官》
- 食物は、食道→胃→十二指腸→小腸→大腸を通る過程で消化され、栄養素として吸収
- 食物は、食道を通り胃の蠕動運動によって小腸に送られる
- 小腸の内側は、絨毛で覆われ、膵液、胆汁、腸液によって消化され栄養が吸収される
- 水分は、大腸で吸収される
《三大栄養素と消化酵素》
栄養素 | 消化酵素 | 分解後の物質 |
---|---|---|
糖質 | アミラーゼ(プチアリン):唾液 マルターゼ:腸液 アミラーゼ(アミロプシン):膵液 |
ぶどう糖、果糖 |
タンパク質 | ペプシン:胃液 トリプシン:膵液 エレプシン:腸液 |
アミノ酸 |
脂質 | リパーゼ:膵液 | 脂肪酸、グリセリン |
消化器系を覚えるにはオンライン講座を使うのが効率的
消化器系の問題は、食べ物がどのように体に吸収されていくかの内容になります。
消化酵素・分解後の物質と聞きなれない用語は、覚えるのが大変
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衛生管理者の過去問【消化器系】
衛生管理者試験の過去問で『消化器系』に関する出題を確認しましょう。
年間200回以上行われる衛生管理者試験の年2回公表過去問ですので、過去問から消化器系の本質的な部分を考えながら解いていきましょう。
単純に過去問だけを勉強していると『衛生管理者試験が変わった!過去問だけやっていると問題解けない』間違った勉強方法となり合格できない可能性があるので注意下さい。
衛生管理者!消化器系《2019年10月過去問出題》
2019年10月の衛生管理者過去問掲載の消化器系の構造と機能の問題!
【問38】消化器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 三大栄養素のうち糖質はブドウ糖などに、蛋白質はアミノ酸に、脂肪は脂肪酸とグリセリンに、酵素により分解されて吸収される。
- 無機塩やビタミン類は、酵素による分解を受けないでそのまま吸収される。
- 膵臓から十二指腸に分泌される膵液には、消化酵素は含まれていないが、血糖値を調節するホルモンが含まれている。
- ペプシノーゲンは、胃酸によってペプシンという消化酵素になり、蛋白質を消化する。
- 小腸の表面は、ビロード状の絨毛という小突起で覆われており、栄養素の吸収の効率を上げるために役立っている。
解答・解説を表示する
解答(3)
解説:(3)『三大栄養素と消化酵素』の通り膵液には、消化酵素が様々含まれている。聞きなれない用語が大変だけど『三大栄養素と消化酵素』を覚えれば確実に得点できる問題です。
衛生管理者!消化器系《2020年10月過去問出題》
2020年10月の衛生管理者過去問掲載の消化器系の構造と機能の問題!
【問38】消化器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 三大栄養素のうち糖質はブドウ糖などに、蛋白質はアミノ酸に、脂肪は脂肪酸とグリセリンに、酵素により分解されて吸収される。
- 無機塩及びビタミン類は、酵素による分解を受けないでそのまま吸収される。
- 胆汁はアルカリ性で、蛋白質を分解するトリプシンなどの消化酵素を含んでいる。
- 胃は、塩酸やペプシノーゲンを分泌して消化を助けるが、水分の吸収はほとんど行わない。
- 吸収された栄養分は、血液やリンパによって組織に運搬されてエネルギー源などとして利用される。
解答・解説を表示する
解答(3)
解説:この問題は「正しい選択肢」を除外していき解答を狭めていきましょう。(3)胆汁に消化酵素は含まれていません。
衛生管理者!消化器系《2021年4月過去問出題》
2021年4月の衛生管理者過去問掲載の消化器系の構造と機能の問題!
【問38】消化器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 三大栄養素のうち糖質はブドウ糖などに、蛋白質はアミノ酸に、脂肪は脂肪酸とエチレングリコールに、酵素により分解されて吸収される。
- 無機塩、ビタミン類は、酵素による分解を受けないでそのまま吸収される。
- 吸収された栄養分は、血液やリンパによって組織に運搬されてエネルギー源などとして利用される。
- 胃は、塩酸やペプシノーゲンを分泌して消化を助けるが、水分の吸収はほとんど行わない。
- 小腸は、胃に続く全長6~7mの管状の器官で、十二指腸、空腸及び回腸に分けられる。
解答・解説を表示する
解答(1)
解説:この問題も『三大栄養素と消化酵素』を覚えていれば解答できますね。(1)脂肪は、脂肪酸と『グリセリン』に酵素により分解されて吸収される。エチレングリコールじゃありません。
各項目の過去問を『衛生管理者試験(第1種・第二種) の過去問題解説!』にまとめています。消化器系以外の過去問を確認してみて下さい。
衛生管理者試験の消化器系について【まとめ】
衛生管理者試験では、『消化器官』と『三大栄養素』を覚えていきましょう。
《消化器官》
- 食物は、食道→胃→十二指腸→小腸→大腸を通る過程で消化され、栄養素として吸収
- 食物は、食道を通り胃の蠕動運動によって小腸に送られる
- 小腸の内側は、絨毛で覆われ、膵液、胆汁、腸液によって消化され栄養が吸収される
- 水分は、大腸で吸収される
《三大栄養素と消化酵素》
栄養素 | 消化酵素 | 分解後の物質 |
---|---|---|
糖質 | アミラーゼ(プチアリン):唾液 マルターゼ:腸液 アミラーゼ(アミロプシン):膵液 |
ぶどう糖、果糖 |
タンパク質 | ペプシン:胃液 トリプシン:膵液 エレプシン:腸液 |
アミノ酸 |
脂質 | リパーゼ:膵液 | 脂肪酸、グリセリン |
労働生理は、身近なことが出題されますので確実に覚えて得点できるようにしていきましょう。