衛生管理者のメンタルヘルス対策について紹介!メンタルヘルスで働きやすい職場環境を創造しましょう。
- 衛生管理者のメンタルヘルス対策
- メンタルヘルス対策で働きやすい職場になる
- 衛生管理者以外のメンタルヘルス対策
衛生管理者がやるメンタルヘルス対策!
衛生管理者は、事業場で働く人たちのメンタルヘルスケアを行う役割があります。
2012年に厚生労働省が行なった労働者の健康状況調査において、仕事に対して不安、悩み、ストレスを抱える労働者の割合は60.9%となっております。
昨今のコロナウイルスによる影響や、急速なIT化など、働き方が多様化する中メンタルヘルス対策は、企業にとって、非常に大きな意味があるものになっています。
衛生管理者の仕事内容などについては『衛生管理者とは!誰でも分かるように簡単に役割を解説』で紹介していますので、衛生管理者ことをもっと知りたい方は確認して下さいね。
衛生管理者はメンタルヘルスケアを推進する実働者!
衛生管理者は、事業場において、メンタルヘルスケアの推進役です。
衛生管理者のメンタルヘルスケア活動とは下記の2点になります。
- 働く人々に向けたメンタルヘルスケアの指導
- 上司に対して部下のメンタルヘルスケアの指導
いわば、事業場におけるメンタルヘルスケアの推進役であり、ストレスを溜めない、ストレスを消化できる環境構築を担うため、メンタルヘルスケアをサポートする役でもあるといえます。
衛生管理者はメンタルヘルスケアのサポート役
衛生管理者は、事業場において、メンタルヘルスケアのサポート役です。
衛生管理者は、従業員に対してメンタルヘルスケア対策の指導・構築を行う役割で、直接的に従業員の変化を見極めメンタルヘルスケア対策をすることはありません。
そんな衛生管理者として、衛生管理者以外がどのようにメンタルヘルスケア対策を行っていくのか知ることは重要となります。
- 従業員自身
- 従業員の上司
- 外部機関
衛生管理者以外が行う3つのメンタルヘルスケア
生管理者以外が行うメンタルヘルスケアは、3つあります。
- セルフケア
- ラインケア
- 事業場外によるケア
企業が小規模であれば、衛生管理者だけでもメンタルヘルスケアをすることはできます。
企業規模が大きくなれば衛生管理者のみでメンタルヘルスケア全てを賄うことは難しくなります。
そのため、衛生管理者以外が行う3つのメンタルヘルスケアが重要になってきます。
労働者自らが行うメンタルヘルスケア:セルフケア
セルフケアとは、労働者が自分自身のメンタルヘルスをケアすることをいいます。
労働者が自分のメンタルヘルスを自分でケアすることによって、メンタルヘルスに不調が起こることを防ぐことができます。
メンタルヘルス不調者を出さないためにも、セルフケアは重要になります。
- 体を動かす
- 趣味に時間を費やす
- 周りの人と相談や何気ない会話
が具体的なセルフケアによるメンタルヘルスケア対策となります。
セルフケアによるメンタルヘルス対策について、社員一人一人に周知・認識させることが衛生管理者としての仕事になります。
管理者が部下に行うメンタルヘルスケア:ラインケア
ラインケアとは、上司(管理者)が部下に対して行うメンタルヘルスケアのことです。
管理者となる上司が、『部下の様子がいつもとは異なる』という異変に一早く気付き、職場環境の改善などストレスの軽減に適切に対応することが必要となります。
ラインケアができるようになると前項で説明したセルフケアとあわせて、職場内で自身と身近な上司による2重のメンタルヘルスケア構造が整っている状態となります。
ラインケアによるメンタルヘルス対策の知識を、管理者に指導教育していくのが衛生管理者の仕事になります。
職場外にメンタルヘルスケアの支援をしてもらう
最後は、職場ではない外部の機関によるメンタルヘルスケアになります。
具体例としては、病院やクリニック、精神保健福祉センターや保健所などが該当します。
ストレスの要因が職場内にある場合ラインケアを用いたメンタルヘルスケアでは、改善が難しく自身のセルフケアでもストレスが解消できない場合もあります。
セルフケア・ラインケアなどの内部的なメンタルヘルスケアでなく、外部によるメンタルヘルスケアが重要になります。
メンタルヘルスケアの専門機関による対応となるため、色々なパターンのメンタルヘルスケアを行える特徴があるといえます。
今回ご紹介した衛生管理者以外が行なう3つのメンタルヘルスケアはどれか1つが重要ということではなく、各々が非常に重要な役割を担うといえるため、3つ全てが機能できるように、衛生管理者として職場に適した環境作りを心がけてください。
衛生管理者が行うメンタルヘルスケア【まとめ】
衛生管理者は、労働者のメンタルヘルスケア対策を行います。
とは言え直接的に、衛生管理者が労働者のメンタルヘルスケアをするのではなく
- 労働者自身が行うセルフケア
- 上司が行うラインケア
- 外部機関が行うメンタルヘルスケア
この3つのメンタルヘルス体制が相互的に働くように、メンタルヘルスケアの指導教育・メンタルヘルスケア体制が構築されているかのチェックなどを行うことになります。