衛生管理者試験に出題される作業環境測定について!の覚え方を紹介。
- 衛生管理者試験出題の作業環境測定が必要な場所
- 作業環境測定が必要な場所の過去問
- 衛生管理者の過去問まとめ!
衛生管理者で出題される作業環境測定の覚え方
衛生管理者試験で出題される作業環境測定の覚え方は、作業環境測定が必要な『場所』『頻度』になります。
「作業環境測定」とは・・・作業環境の実態を把握するために、作業環境の測定計画の立案、サンプリングおよび分析を行うことです。
労働安全衛生法第65条に作業環境測定について定められています。
作業環境測定が必要な場所・頻度をしっかりと覚えましょう。
作業環境測定が必要な場所・頻度
衛生管理者試験に頻出する作業環境測定を実施すべき場所を紹介します。
作業環境測定を実施すべき場所と測定の頻度は広範囲にわたります。
この記事では、衛生管理者試験に頻出する12項目の場所と頻度を紹介します。
対象となる場所 | 測定項目 | 測定頻度 |
---|---|---|
酸素欠乏危険場所 | 酸素濃度・硫化水素濃度 | その日の作業開始前 |
暑熱・寒冷・多湿場所 | 気温・湿度・ふく射熱 | 半月以内に1回 |
坑内(炭酸ガス滞留) | 炭酸ガス濃度 | 1ヵ月以内に1回 |
坑内(28度以上) | 気温・通気量 | 半月以内に1回 |
空気調和設備・機械換気装置設置場所 | 空気中の一酸化炭素・二酸化炭素含有量、気温、湿度 | 2ヵ月以内に1回 |
放射性物質を扱う場所 | 空気中放射性物質濃度、外部放射線による線量当量率 | 1ヵ月以内に1回 |
著しい騒音がある場所 | 等価騒音レベル | 6ヵ月以内に1回 |
粉じん発散場所 | 空気中の粉じん濃度 | 6ヵ月以内に1回 |
特定化学物質(第3類物質除く)コークス製造作業場所 | 空気中の第1類または第2類物質濃度 | 6ヵ月以内に1回 |
鉛業務を扱う場所 | 空気中の鉛濃度 | 1年以内に1回 |
有機溶剤を扱う場所 | 空気中の有機溶剤濃度 | 6ヵ月以内に1回 |
石綿を扱う場所 | 空気中の石綿濃度 | 6ヵ月以内に1回 |
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衛生管理者の過去問【作業環境測定】
衛生管理者試験の過去問で『作業環境測定』に関する出題を確認しましょう。
衛生管理者試験は、2016年度以降出題傾向が変わり難易度が上がってきています。
昔は、過去問を繰り返し勉強していれば衛生管理者に合格できましたが、それでは近年の試験に対応できません。
衛生管理者の出題傾向については『衛生管理者試験が変わった!過去問だけやっていると問題解けない』で書いていますので、間違った勉強方法をしないようにして下さい。
衛生管理者!作業環境測定《2019年4月過去問出題》
2019年4月の衛生管理者過去問掲載の作業環境測定の問題!
【問8】有害業務を行う作業場について、法令に基づき、定期に行う作業環境測定と測定頻度との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
- 非密封の放射性物質を取り扱う作業室における空気中の放射性物質の濃度の測定
・・・・・6か月以内ごとに1回 - チッパーによりチップする業務を行う屋内作業場における等価騒音レベルの測定
・・・・・6か月以内ごとに1回 - 通気設備が設けられている坑内の作業場における通気量の測定
・・・・・半月以内ごとに1回 - 鉛蓄電池の解体工程において鉛等を切断する業務を行う屋内作業場における空気中の鉛の濃度の測定
・・・・・1年以内ごとに1回 - 多量のドライアイスを取り扱う業務を行う屋内作業場における気温及び湿度の測定
・・・・・半月以内ごとに1回
解答・解説を表示する
解答(1)
解説:(1)放射性物質を扱う場所の作業環境測定は、1か月以内ごとに1回行う必要がある。
衛生管理者!作業環境測定《2020年10月過去問出題》
2020年10月の衛生管理者過去問掲載の作業環境測定の問題!
【問8】有害業務を行う作業場について、法令に基づき、定期に行う作業環境測定と測定頻度との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
- 放射性物質取扱作業室における空気中の放射性物質の濃度の測定
・・・・・1か月以内ごとに1回 - 多量のドライアイスを取り扱う業務を行う屋内作業場における気温及び湿度の測定
・・・・・2月以内ごとに1回 - 通気設備が設けられている坑内の作業場における通気量の測定
・・・・・半月以内ごとに1回 - 特定粉じん作業を常時行う屋内作業場における空気中の粉じんの濃度の測定
・・・・・6か月以内ごとに1回 - 鉛ライニングの業務を行う屋内作業場における空気中の鉛の濃度の測定
・・・・・1年以内ごとに1回
解答・解説を表示する
解答(2)
解説:(2)ドライアイスを扱うってことで『暑熱・寒冷・多湿場所』の作業環境測定は、半月以内に1回行っていく必要がある。
衛生管理者!作業環境測定《2021年4月過去問出題》
2021年4月の衛生管理者過去問掲載の作業環境測定の問題!
【問3】法令に基づき定期に行う作業環境測定とその測定頻度との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
- 非密封の放射性物質を取り扱う作業室における空気中の放射性物質の濃度
・・・・・1か月以内ごとに1回 - チッパーによりチップする業務を行う屋内作業場における等価騒音レベルの測定
・・・・・6か月以内ごとに1回 - 通気設備が設けられている坑内の作業場における通気量の測定
・・・・・半月以内ごとに1回 - 鉛ライニングの業務を行う屋内作業場における空気中の鉛の濃度の測定
・・・・・1年以内ごとに1回 - 多量のドライアイスを取り扱う業務を行う屋内作業場における気温及び湿度の測定
・・・・・1か月以内ごとに1回
解答・解説を表示する
解答(5)
解説:(5)ドライアイスを扱うってことで『暑熱・寒冷・多湿場所』の作業環境測定は、半月以内に1回行っていく必要がある。
各項目の過去問を『衛生管理者試験(第1種・第二種) の過去問題解説!』にまとめています。作業環境測定以外の過去問を確認してみて下さい。
衛生管理者試験の作業環境測定について【まとめ】
衛生管理者試験の作業環境測定の頻度について
対象となる場所 | 測定項目 | 測定頻度 |
---|---|---|
酸素欠乏危険場所 | 酸素濃度・硫化水素濃度 | その日の作業開始前 |
暑熱・寒冷・多湿場所 | 気温・湿度・ふく射熱 | 半月以内に1回 |
坑内(炭酸ガス滞留) | 炭酸ガス濃度 | 1ヵ月以内に1回 |
坑内(28度以上) | 気温・通気量 | 半月以内に1回 |
空気調和設備・機械換気装置設置場所 | 空気中の一酸化炭素・二酸化炭素含有量、気温、湿度 | 2ヵ月以内に1回 |
放射性物質を扱う場所 | 空気中放射性物質濃度、外部放射線による線量当量率 | 1ヵ月以内に1回 |
著しい騒音がある場所 | 等価騒音レベル | 6ヵ月以内に1回 |
粉じん発散場所 | 空気中の粉じん濃度 | 6ヵ月以内に1回 |
特定化学物質(第3類物質除く)コークス製造作業場所 | 空気中の第1類または第2類物質濃度 | 6ヵ月以内に1回 |
鉛業務を扱う場所 | 空気中の鉛濃度 | 1年以内に1回 |
有機溶剤を扱う場所 | 空気中の有機溶剤濃度 | 6ヵ月以内に1回 |
石綿を扱う場所 | 空気中の石綿濃度 | 6ヵ月以内に1回 |
作業環境測定の対象となる場所は、抽象的な場所となっており実際の衛生管理者の問題では、より具体的な場所を問われることとなるのでそれがどんな場所なのか想像することを忘れないようにしましょう。